◆古民家リフォーム・シロアリ被害でボロボロの玄関梁を交換。わずかな隙間も妥協しない!これがマツミの大工の技です。
一宮市のK様邸古民家再生現場では、大がかりな作業が行われました。それは、シロアリ被害にあっていた玄関の梁の交換作業です。解体前にはベニヤが張られてわからなかったのですが、ベニヤをめくって、これは・・・
画像のとおり、大きく抉れており、硬いはずの木がボロボロのスポンジ状態になってしまっています。これだけ酷いと交換しないと危険と判断し、今日その工事が行われました。
前日に、マツミ大工の白井君とあらちゃんが白アリ被害にあった梁の撤去を済ませていました。ここまで大掛かりにやるなら、せっかくなので梁の高さを上げてもっと住みよくしてあげたいという事で、20センチほど土壁を落としたり、束をカットしたりする作業を行っていました。
解体して白蟻の被害の凄さがわかります。梁の半分以上が食べられてしまっていました。この状態では梁の強度はほとんどありませんので、とても危険な状態でした。大きな地震が来たら耐えられない可能性もあります。経験豊富なわたしたちでも、こんな風にめくって初めてびっくりすることがあるんです。本当にシロアリは脅威です。
さて、日付が変わって今日。 朝一番から、白井君は新たに入れる梁の加工を行っています。ほぞ穴を掘り柱の内法を測って長さをカットしていきます。
あらちゃんは柱の加工です。ほぞを作っています。真剣な眼差しで加工を行っています。
さあ準備が整いました!さっそく梁を入れていきます。柱の内側に少しばり(つっぱり)をかけて広げます。
そして梁を入れていきます。
2人『どうかな~お、いいね~。。。。。む、む?5厘(1.5㎜)隙間が空いてるか』と、納得がいかない様子。こだわる2人。
5厘ほどなら、誰も気にならないのでしょうが、そこはマツミの大工です。ビシッとつけたいようで梁を外して調整、梁を外して調整を何回か繰り返し、見事に隙間が全くない取付ができました。
そして柱を入れていきます。
金物とコーチボルトで緊結して、完成です。さすがマツミの大工達です。これで安心!!
高さも上げる事が出来たことによって玄関が明るくなりました。お施主さまも喜んでくださると思います。
ナイスな対応、お疲れ様。ありがとうしらはんあらちゃん。
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