◆土台を刻んでいます。大工用語:刻むってなに?古民家が本屋になります。正文館書店×熊野屋様古民家再生工事05

~土台の刻み作業がスタート!~

熊野屋の古民家再生プロジェクトも、いよいよ土台の加工工程に入りました!
今回の作業は、「墨付け(すみつけ)」と「刻み(きざみ)」です。

大工の寺やんと颯太君が、一つひとつの木材を丁寧に加工しながら、土台を組む準備を進めています。

刻み

「土台を刻む」ってどういうこと?

「刻む」と聞くと、包丁で何かを細かく切るようなイメージがありますよね?
でも、建築の世界で「土台を刻む」とは、家の土台となる木材を加工し、組み立てられるように準備することを指します。

家の土台=建物を支える大事な骨組み!
家の下に据える土台の木材には、柱やほかの構造材がしっかりと組み合うように、「ほぞ」や「仕口(しくち)」という加工を施します。

刻み

刻み

 

「墨付け」と「刻み」って?

墨付け(すみつけ)
木材に、どこを切るか・どんな加工をするかを「墨(黒い線)」で印をつける作業。
まるで設計図を木に直接描くようなイメージです!

刻み(きざみ)
墨付けした印をもとに、木材を切ったり、削ったりして、ピッタリ組み合う形に加工する作業。

この2つの工程を経て、木材同士がピタッとはまり、強い土台ができるのです!

仕口・刻み

墨付け中の颯太君。

墨付け

昔ながらの「木組み」の技術を活かす!

刻み加工中の寺やん。

刻み加工

最近の建築では、工場でプレカット(機械加工)した木材を使うことも多いですが、松美建設では、大工が手仕事で加工する「手刻み」にこだわっています。

木のクセを見極めて、最適な向きで使う
湿気や経年変化を考慮して、長持ちする組み方にする
釘や金物に頼らず、木の力だけでしっかり組み上げる

こうした伝統技術が、古民家の風合いを活かしながら、強く美しい建物をつくる秘訣です。

 

歴史ある建物を支えるための、大切な「土台づくり」
引き続き、進捗をお届けしていきますので、お楽しみに!


 

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