◆基礎の施工不良を発見。信頼できる工務店の選び方・昭和区の戸建てリノベーション04
リノベーション工事が進む昭和区の戸建て現場で、解体後に複数の基礎工事の不具合が見つかりました。
基礎は建物全体を支える重要な部分であり、その工事が不適切だと建物の安全性に重大な影響を及ぼします。
今回浮き彫りになったいくつかの深刻な問題点とは…
基礎の施工不良。柱の下に基礎が無いケース
柱の下に基礎が無い(画像マーキング部分)
柱は建物の荷重を支える重要な部分ですが、その下に基礎が無いという事実は大きな問題です。基礎が無ければ、柱の支持力が不足し、建物全体の安定性が損なわれる恐れがあります。
アンカーボルトの位置不良
また、アンカーボルトが土台の端に位置しているため、地震などの揺れにより土台が破損する可能性があります。土台継手のメス側にアンカーボルトがあるためオス側が浮き上がってしまい、構造的な問題が生じます。
筋交いの基礎立上りに開けられた穴
2階の排水管を設置する際、筋交いが通っている基礎の立ち上がり部分に大きな穴が開けられていました。これは基礎の強度を著しく低下させる可能性があります。
基礎を削って横から挿入されたアンカーボルト
本来は基礎に埋め込むべきアンカーボルトが、基礎を削って横から挿入されていました。これでは、地震などの外力が加わった際に基礎が割れてしまうリスクが高まります。
信頼できる工務店を選ぶために
こうした不具合が発生する原因の一つは、施工の質が低い業者に依頼してしまった場合です。基礎や壁など、建物の構造部分は完成してしまうと目視で簡単には確認することができません。そのため、最初から、施工に手抜きをしない、信頼できる工務店に依頼することが、安心して長く住める住まいづくりの鍵となります。
以下のポイントを押さえて、信頼できる工務店を見つけましょう。
見た目重視ではなく、リノベ、基礎工事の実績が豊富な工務店を選ぼう。
過去の施工実績や顧客からの評判を確認しましょう。特に、見た目のデザイン性の良さや工事金額の安さだけを重視するのではなく、リノベーションや基礎工事の経験が豊富な工務店を探すことが大切です。そのような会社なら安心して依頼できるでしょう。
現場見学や、構造見学をさせてくれる工務店を探そう。
実際に施工中の現場を見学できる工務店は、隠し事がなく自分たちの仕事に自信を持っている証拠です。細部にわたる施工の丁寧さを確認することができます。また、現場が整理整頓されているか、掃除はおろそかにしていないか、大工さんや職人さんの人柄など現場の雰囲気を見ることも大切です。気になる工務店があれば、工事中の現場見学や構造見学ができるか確認してみるのも良いでしょう。
資格を持った専門家がいるか確認しよう。
建築士や施工管理技士など、専門的な知識を持ったスタッフがいる工務店は、品質の高い施工が期待できます。資格の有無は信頼の一つの指標となります。
今回の現場では、これからすべての不具合をきちんと修正し、安心していただける健全な建物にしていきます。大切なのは、信頼できる工務店に依頼し、安心して住める住まいを築くことです。