◆一宮市の古民家再生|古民家リノベーション・養生めくりの日がついに到来!
一宮市で進めている古民家再生プロジェクトが、ついに養生めくりの日を迎えました。この瞬間は、現場作業の中でも特に楽しみで、待ちに待った日です。今日は大工の白井くんと、前半戦を支えてくれたあらちゃん、左官のなべさんと一緒に養生をめくりました。
白井くんとあらちゃんは特に感慨深そうでした。なぜなら、この家がどんな状態だったかを知っているからです。雨漏れによる屋根の損傷や、あちこちに広がる白蟻の被害に頭を抱えた日々もありました。それが、ここまで見事に蘇るとは!さすがはマツミだなと、思わず笑みがこぼれました。
【before】
養生を外すと、ひのきの香りが漂い、心地よい空間が広がります。キッチンの上部は吹き抜けになっていて、天窓や北側の窓から光が差し込み、明るさが一層引き立ちます。
【室内before】
この美しい格子窓は、過去の改装で壁の中に閉じ込められていたものです。今回の古民家リノベで壁の中から救い出し、調整や掃除を施し再生しました。玄関は元の趣を残しつつも、使いやすい間取りに生まれ変わり、古い建具も色を塗り直し、戸車やレールを取り付けたことでスムーズに開閉できるようになりました。
お客様の思い出が詰まった建具を再利用できたことも、このプロジェクトの大きなポイントです。
【リフォーム前玄関】
さらに、たびたび現場に遊びに来て作業の様子を見守ってくれていた、お隣のお子さんがフローリング補修の手伝いをしてくれたり、現場でのゴミ拾いや外壁の掃除を一緒にしてくれました。おかげさまで和やかムードで、養生捲りが進みます。
この男の子の誕生日が大工の白井くんと同じということで、現場で一緒に過ごすことが増え、仲良くなりました。将来は大工さんになるのかな?なんて、考えたら楽しいです。
残すは水回りの配管やクリーニング、そして畳と網戸を入れるのみ。ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、また一つ貴重な経験を積むことができました。古民家再生ってやりがいのある仕事です。