◆名古屋聖マルコ教会聖堂の外壁修復工事01|歴史的建造物を守るための外壁修復
名古屋聖マルコ教会聖堂エントランス外壁修復工事
今回は名古屋市東区白壁にある「名古屋聖マルコ教会聖堂」の外壁修復工事についてご紹介します。この教会は1951年に建てられ、70年以上の歴史を誇る建物です。その長い年月の間に、経年劣化によって少しずつ傷みが進んできました。これまでにも、塔屋の修復、祭壇まわりや納骨堂の修復など数年にわたり幾度も改修工事に携わらせていただいておりますが、今回の修復工事では、外壁の安全性を確保し、美しい外観を取り戻すことを目的に、慎重に作業を進めています。
歴史的建造物を守るための外壁修復
70年の歳月を経てきた聖堂の外壁は、しっかりとした修復が必要です。しかし、歴史的建造物の修復においては、単に新しくすることが目的ではありません。時に、歴史的建造物などでは古い建物が持つ貫禄や、独自の美を失ってしまうような修復が成されてしまったものを目にすることがありますが、それでは「はりぼて」と同じで建物の歴史や魂を損なってしまいます。元の建物の意にそぐわない修復は許されず、正しいアプローチで歴史を尊重した作業が求められます。
歴史的建造物を守るための外壁修復
70年の歳月を経てきた聖堂の外壁は、しっかりとした修復が必要です。安全面はもちろん、建物の美しさも重要な要素。私たちは外壁の斫り作業を進めながら、劣化部分を取り除き、耐久性の高い材料で補修を施しています。
作業中、美しい下地が姿を現しました。この建物が持つ独特の構造美を感じさせるもので、建物が長い歴史を重ねてきた重みを実感し、修復の重要さを改めて感じました。
歴史を未来へ繋ぐ
私たちの目標は、単に古いものを修理するだけでなく、建物の魅力を最大限に引き出しながら、次の世代に受け継いでいくことです。名古屋聖マルコ教会は、地域にとっても歴史的に価値ある建物であり、その一部を守り続けるという使命感を持って取り組んでいます。
今後も修復の進捗をお伝えしていきますので、ぜひご注目ください。