◆【現場リポート】竹材の下準備作業を見学しました!尾頭橋・小野竹材店様へGO!

公開日:2024/05/13(月) 更新日:2024/05/22(水) リフォーム・リノベーションマツミ工場・作業風景・事務所

【現場リポート】竹材の下準備作業を見学しました

先日、次回の現場で使用する竹材の発注をした小野竹材店様にお邪魔し、竹の下準備(竹を伸ばす)作業を見学させていただきました。写真撮影に気軽に応じてくださり、優しくほほえむ小野社長様。(温和なお人柄でファンになりました)

竹はまっすぐではないんです。熱処理をして伸ばしていきます。

竹はまっすぐなイメージがありますが、実際には自然の風合いがあり、様々な方向へ波打っています。そんな竹を職人の感覚と技術で熱処理しながら、綺麗に整えていく工程を目の前で見せていただきました。

竹を伸ばす?(延ばす?)って何だろう?と思いながら伺ったのですが。

 

熱処理をするのは、こちら!ジェットヒーター。灯油を使って稼働しています。

何も知らない私は、小野社長に質問します。

Ⓠ「これってポン菓子つくるやつですか~?」Ⓐ「違います」と言われて、とりあえず恥ずかしい。

 

スイッチを入れると、ここからごぉーーーーーっと熱風が噴出します。

(じつは炎が出るんかなとビビっていたのです…炎は出ませんたぶん…いやもしかしたらでるんかな?)

 

こうやってね、と実演が始まります。

まるで巨大なドライヤーのような吹き出し口から出る熱風に、竹を近づけ少しずつ加熱していくと、竹から汗のようにじわじわと油がにじみ出てきます。(ちょっと香ばしくておいしいにおい(笑)…)

 

もっとわかりやすいのを見せてあげると、青い太い竹で実演してくださいました。吹き出し口の部分じわっと水滴(油)がついていますよね。炙ると色が変わってきます。

成型作業です

小野社長は、頃合いを見極めると、サッと竹をヒーターから外し、背後に立てかけてある手作りの矯め木と呼ばれる穴の開いた厚い板の穴に押し当てます。矯め木には各種サイズのいろいろな穴があけられています。

そして、ぐっぐっといろんな方向へ力を加え、

水を含ませたウエスで冷却しながら竹から滲み出た油をふき取ってまっすぐに伸ばしていきます。その姿は、職人の技術と丹精込められた手仕事の魅力を感じさせてくれました。

真っ直ぐになったか都度、型から外して真剣にチェック。これの作業を繰り返していきます。

 

伸ばし終えて真っ直ぐに整えられた竹です。右は未加工↓

 

 きれいに伸ばしていただきました。

現場で使う分です。まっすぐで気持ちいい。

竹の利用価値

そのほかどんな注文があるのかな?とお聞きしましたら徳川庭園などの庭園で使われたり、幼稚園には七夕の笹、小学校へは竹馬を納品したり、地鎮祭のための竹などいろいろな用途からの注文があるそうです。

小野社長が、見せてくれた竹保管用の冷蔵庫!

中は温度と湿度が管理されて水滴が程よく滴るひんやり空間。(縦長)

地鎮祭用の竹の保管用冷蔵庫です。なんかすごい。「バケツにさしておいてあるんかな~とか山から切ってくるんだろうな~」くらいにしか考えたことがありませんでしたが、ちゃんと温度湿度が管理された冷暗所で保管されていました。きちんと保管しないとすぐに傷んでしまうんだそうです。

なので地鎮祭用の竹をお探しの方は、フレッシュな竹を用意している小野竹材店様へ是非どうぞ。

 

このへんは、竹馬になるそうです。袋の中は足乗せの部分のパーツが入っていました。

竹ぼうきとかもあるんですよ!

この辺の緑の太い竹は、庭園や神社などで使われるそうです。京都なんかはもっと竹を使うんだけどね~っておっしゃっていました。

 

 

貴重な体験をさせていただいた小野社長様には心から感謝申し上げます。今後もより良い現場を作るために、知識の習得に励んでまいります。お忙しい中ご対応いただきありがとうございました。

次回の現場で、美しい竹材が活躍する姿を楽しみにしています。

 

見学ご協力ありがとうございました。有限会社 小野竹材店 TEL:052-321-7517

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-9-23
愛知県弥富市五之三町東与太郎54

 

 

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