◆名古屋聖マルコ教会聖堂の外壁修復工事02・雨漏りで腐食した木ずりの取り替え作業
名古屋聖マルコ教会聖堂の外壁修復工事レポート
しばらく間が空いてしまいましたが、名古屋聖マルコ教会聖堂の外壁修復工事について、これまでの工程を振り返りながらブログにまとめます。
エントランス付近の修復作業
外壁の修復作業では、まずエントランス付近に目立っていた傷んだ塗り壁を解体しました。経年劣化により塗り壁が剥がれやすくなっており、安全性の確保のためにも早急な対処が必要でした。塗り壁を取り外す際も慎重に作業を進めていきました。
雨漏りによる木ずりの腐食解体
塗り壁を解体した後、内部の木ずりが雨漏りの影響で腐食していることが確認されました。木ずりは、外壁や内装の仕上げ材を支える重要な下地材です。しかし、雨水が浸入したことで強度が失われ、一部が崩れてしまっていました。
腐食した木ずりはすべて解体し、新しい下地材に置き換える準備を進めています。
木ずりとは?
木ずりとは、主に伝統的な木造建築で用いられる木材の下地材を指します。細長い木片を格子状や縦横に組んで使用し、外壁や内装の仕上げ材を支える役割を果たします。
特に古い建物や伝統建築では、木ずりは軽量で加工しやすく、通気性も良いため、昔から重宝されてきました。ただし、近代的な工法では合板や石膏ボードが主流となり、木ずりが使われることは少なくなっています。それでも、伝統的な建築物を修復する際には欠かせない部材です。
雨漏れで腐食した木ずりを取り替えました
傷んだ木ずりは大工のやまちゃんが取り替えました。これで次の工程に進めます。