
◆大工の細かやかな技術が大切。古民家が本屋になります。正文館書店×熊野屋様古民家再生工事08
正文館書店×熊野屋様の古民家再生工事では、現在、梁・柱・筋交の施工が進んでいます。現場は順調に進行し、大工の手によって一つ一つ丁寧に組み上げられています。
寺やんは新設梁の納まりの段取りと材料の加工しています。しっかりとした構造を作るために、正確な寸法での加工が求められる重要な作業です。一方、颯太君はメチ穴の加工を進めています。
「メチ穴」とは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、大工用語のひとつです。メチ穴(目違い穴)とは、木材の継ぎ手や仕口(しくち)を組み合わせる際にできるズレを修正するための小さな穴のことを指します。この穴を作ることで、継ぎ手がしっかりとかみ合い、美しく納まるのです。こうした細かな技術が、古民家再生の質を左右します。
順調に作業が進み、床の貼り出しにも取り掛かっています。使用するのは30ミリ厚の無垢の杉板。杉ならではの温かみのある質感と香りが、心地よい空間を生み出してくれることでしょう。