手間をかけてます!・・・愛知県知多市 注文住宅現場より

公開日:2018/09/11(火) 更新日:2023/03/22(水) 今日の現場今日の新築・注文住宅現場今日の古民家再生現場

 愛知県名古屋市の松美建設の工場です。

今日は、白井と寺西で

新築現場のI様邸(愛知県知多市)の材料を加工しています。

 

 無垢材は真っすぐに見えても反りやねじれがあるので

まずは押さえつけながら基準となる平面を作り出していきます。

二人がかりの作業です。

 この機械は「手押しかんな盤」といい、僕らは通称「手押し」とだけ言ってます。

平滑なスチール台(定盤)の下では、するどい歯が高速で回転しています。

 

この作業簡単そうに見えて実は非常に危険度が高い作業で

押さえつけている手が何かの拍子ですべってしまうと、

自分の手を削ってしまうことになります。

小さな材料だとなおさら危険度が高まります。

うちの従業員でも、過去何人かがケガをしています。

しかも、1回通せばいいというものではなく、平滑な基準面ができるまで、

数回は通しますので・・・

 特に、この材料を見てお気づきのように、古材の場合はなおさらです。

実はこの材料ですが

I様の取り壊すまえの旧家(築100年の古民家)の敷居です。

 襖が走る2本の溝が見えますよね。

解体前に取りに行ってきたものです。

 真剣な眼差しで注意深く作業を進める二人。

 

写真では伝わりませんが、

実際は木工機独特の大きな騒音がしています。 

 

 

さて、

基準面を作り出した次は、かね出し(直角出し)という工程に移ります。

大工さんは直角のことをよく「かね」といいます。指矩(さしがね)という道具からきているのでしょう。

水平と直角は大工の基本と言われています。

 それは、先ほどつくった基準面に対して直角な面を作り出す作業です。

写真では見にくいですが、スチール台(定盤)に直角なガイドがあり、

そこに基準面を押しつけて、小端面を削っていきます。

 

ふっー

とにかく既製品に比べて、手間がかかるわけです。

これで直角がでただけですから・・・

あと、別の木工機2種類で荒削り~仕上、さらには手で鉋をかける。と

 

もちろん手間暇かけた分、愛着はでます。

 

 

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