緑区のM様邸新築工事の現場です。工事は着々と進んでいます。
内部では、大工の白井がなにやら大きな、さながら「ようかんのバケモノ」みたいな物体を丸ノコでカットしています。
切ったら、屋根面へ・・・
大きなようかんのようなこちらの物体の正体、実は断熱材。「ウッドファイバー」といいます。
国産100%の自然素材の断熱材で、北海道のカラマツ・トドマツから造られています。
この技術は、環境先進国のドイツで開発されました。
ウッドファイバーの特徴としては、
①森林保全・環境保全 ・・・間伐材の利用促進により森林循環を促す
②安心・安全・快適・・・ホルムアルデヒトやVOCフリーで住む人にも建てる人にも安心安全
③断熱・・・ウッドファイバーは高性能グラスウールなどと同等の断熱性能
④熱緩和・・・熱容量が高く、周囲の温度影響を受けにくい。
⑤吸音性・・・優れた吸音性が生活騒音の軽減に効果を発揮
⑥調湿性・・・木材の特性である調湿性能(吸放湿性)をもっている
⑦施工性・・・適度な密度と柔軟性があるため構造体にしっかり密着
上記の中でも、私が思う特質すべきことは、やっぱり、国産の断熱材であること。
ウレタンなりウールなり、石油を使って遠い外国から運ばなければなりません。
それから、熱容量が高いこと。
断熱材でここまでの熱容量のものはありません。室内の温度が安定します。
また、1立米のウッドファイバーで最大約7Lもの水蒸気を蓄えることができるので
快適な内部空間が期待できそう。
ただ、・・・上の白井が加工しているときの画像を見てもわかるように、
丁寧に寸法を取り、丸ノコで切断しなければいけません。
要するに、かなりの手間がかかるわけです。
繊維系断熱材(グラスウールや羊毛)の5倍は手間がかかる・・・
・・・・・
ということです。