新しい古民家再生現場が始まっています。。。愛知県高浜市より 古民家 屋根裏 リフォーム
先月から、愛知県高浜市で、
築90年の古民家再生工事が始まりました。
正面には長屋門があり、
左手に廻ると塀が続き、物置小屋へと繋がって、
このお屋敷の外形を形造っています。
長屋門をくぐると正面に、厨子二階の母屋があります。
母屋を右に見て、左が物置小屋。
物置小屋を正面に見据えたところ。
母屋の右手には、井戸小屋と便所、増築された青い瓦の洋間があります。
それぞれの年代で、その時必要な増築が繰り返され、
プランも屋根形状も複雑化。
当初は、全ての棟を再生したいとのお考えもありましたが、
物をかき分けかき分け、調査をしてみると、
母屋左手の、物置小屋の構造材が、
キクイムシの被害がひどく、
土台もない状態とわかり、この棟は再生断念。
母屋と右側棟を再生することになりました。
母屋厨子二階。
お施主様も初めて上がったとのこと。
小屋裏の材料はいたって健全です。
一階の仕切りに合わせて十文字に走る小屋梁。
二階床のレベルよりも上を走っているので、またいで移動することになります。
新築ではありえない、面白さ、遊びの空間となるかも。
あるいは、一区画は吹抜にしてもいいですね。
しかし、よくもまあ、こんな曲がりくねった丸太を使ったもんだ。
と、いつも思います。
そして、
この曲者丸太を見事征服した、90年前の大工さんに敬意を表します。
そして、
あなたの努力を無駄にはしません。
ありがとうございます。