◆土台替えと腐食した木材の取り換えで安全頑強な建物に。愛知県高浜市の古民家再生現場より

愛知県高浜市で現在進行中の古民家再生現場では、基礎コンクリートの打設が完了し、その上に桧材を使用した土台を敷設しました。桧の土台は美しく、基礎の上にしっかりと走り、古民家の足回りが力強く補修されました。

土台敷設

 

土壁は貫の位置を調査し、最低限の撤去とします。

むやみに貫を撤去してしまうと、竹木舞が支持できず、土壁が崩壊してしまいます。

土壁に関しては、できるだけ多くを残す方針で進めています。

古民家が夏に涼しいのは、土壁の持つ大きな熱容量が理由の一つです。土壁が急激な温度変化を緩やかにし、居住空間の快適さを保つ効果を発揮しています。

 

 

 

 基礎上にきれいな桧土台が走ります。

 

 

足回りが力強く補修されましたが、工事を進めていく中で、新たな課題も発見されました。妻側の下地をめくったところ、牛梁の上にある妻梁の表面が腐食してぼろぼろになっていたのです。

 

木材の腐食

 

急遽、寺やんが妻梁の下に桧の補強梁を入れ、さらに小屋束を上から下まで沿わせて補強を行いました。

小屋束も上から下まで沿わせて補強していきます。

一方、左官のなべさんは荒壁の補修を担当し、ぼそぼそになった土壁を丁寧に修復しています。

 

下では、寺やんが増築部の刻み作業の真っ最中。伝統的な技術を活かしながら、古民家の美しい姿を再現するための努力が続けられています。

建物の耐震工事、お気軽にご相談ください。


 

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