◆天白区K様邸 耐震・断熱リフォーム・瓦の下から土が現れた!瓦土(葺き土)ってなに?・大屋根の家04
天白区K様邸の耐震・断熱リフォーム現場では、瓦の撤去が終わり引き続いて屋根から瓦土(屋根瓦の下に敷かれている土)を取り除く作業を行っています。
瓦土(葺き土)ってなに?
瓦土(かわらど)とは、瓦屋根の下に敷かれている土のことです。日本の伝統的な瓦屋根では、瓦を固定し、屋根の形状を整えるために葺き土(ふきど)と呼ばれる粘土質の土を使用します。この瓦土は、瓦の重みを均等に分散し、防水や断熱の効果を高める役割も担っています。
瓦土を使用する屋根は近年減少しており、代わりにモルタルや防水シートを使う方法が増えています。古い建物や伝統的な家屋では、今でも瓦土が残っていることが多いです。でも、屋根の上に土があるってちょっと不思議ですね。
瓦土の撤去はどうやるの?
瓦土の撤去は、瓦屋根の解体と同時に行われることが一般的です。以下は基本的な手順です
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瓦の撤去
瓦を一枚ずつ慎重に外し、瓦土を露出させます。 -
瓦土の取り除き
- 瓦土は、スコップやクワを使って手作業で削り取ります。
- 多量の場合、瓦土をバケツや土嚢袋に詰め、効率よく運び出します。
- 現場によっては、ダストシューター(瓦や瓦土を安全に下ろすスライド型の装置)を使って地上へ降ろすこともあります。
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下地の清掃
瓦土を完全に取り除いた後、屋根の下地(野地板や防水シート)が露出します。この状態で下地の劣化や損傷を確認し、補修作業に進みます。
瓦土の撤去は手間のかかる作業ですが、適切に行うことで新しい屋根施工の基盤をしっかり整えられます。伝統的な家屋のリフォームを行う場合、瓦土の特性を理解して丁寧に対応することが重要なポイントです。