◆工場で刻み加工を行う大工のふたり。白井くん&中川さん。
マツミの作業場では、大工の白井くんと中川さんが、手刻みで材料の加工を行っています。中川区のA様邸古民家再生工事現場の増築部で必要な桁や柱の仕口や継手の加工をしている真っ最中。
白井くんは柱の仕口の加工からスタートです。丸ノコを使って、柱の加工を行っていきます。
桁の継手の加工を手伝う中川さんです。腰掛け鎌継ぎという継手加工を行っています。白井くんが墨出しした材料に、年代物の木工機を使用し加工していきます。角ノミ盤という何十年前の工具ですが、現役バリバリです。
すべてが角ノミ盤で出来るというわけではなく、最後の仕上げは手仕事になります。玄翁(いわゆるトンカチ)で鑿(のみ)を叩いて、穴掘りを行っていきます。
桁の継手の男木側の加工を白井くんが行っています。あとは鎌の部分の加工と、腰掛け部分を加工していきます。 継手の中でもポピュラーなものになりますが、土台や梁、桁の継手に使用されます。
プレカットが主流になってきて、刻みの技術を生かすことが難しくなっているのも事実です。でも、松美建設は次の世代に残すべく、大工の技術の継承を行っていきたいなと考えています。