◆梁をカットし強度の調査を行いました。古民家が本屋になります。正文館書店×熊野屋様古民家再生工事04
~基礎工事完了、そして梁の状態をチェック~
熊野屋の古民家再生プロジェクト、基礎の生コンクリート打ちが完了しました。しっかりと固まった基礎が、これからの建物を支える大事な土台となります。引き続いて、さらにつく石を設置していきます。
そして、次の工程として梁の梁強度確認を行いました。状況を把握するためカットする寺やん。
梁の状態を詳しく調査!内部の傷み具合は…?
梁は建物の骨組みの一部であり、屋根や二階部分の荷重を支える重要な構造材です。築年数が経った建物では、どうしても劣化が進んでいることが多く、どの程度傷んでいるのかを詳しく確認することが不可欠です。
今回は、特に傷みが気になる梁の一部をカットし、内部の状態を調べました。
すると… シロアリの被害が進行していることが判明。
ご覧の通り、内部がスカスカになっており、かなりの部分が食害を受けていました。
シロアリ被害の影響と今後の対応
シロアリに食べられた木材は強度が大きく低下しており、このままでは建物全体の安全性に影響を及ぼします。そのため、適切な補強と交換が必要になります。
対応策としては以下のような方法を検討中です。
✅ 被害の大きい部分は交換 – 強度が確保できない場合、新しい木材に入れ替えます。
✅ 補強金物の追加 – まだ使用できる部分は、金物を使って補強します。
✅ 防蟻処理の実施 – 交換・補強した木材には、防蟻剤を塗布し、新たな被害を防ぎます。
✅ 床下・構造部分の点検強化 – シロアリは湿気の多い場所を好むため、定期的な点検と換気対策を徹底します。
シロアリ被害を防ぐためにできること
今回のような被害を防ぐためには、日頃のメンテナンスが重要です。
特に注意すべきポイントは以下の3つ。
1️⃣ 湿気対策をする – 風通しを良くし、床下の湿気を溜めないことが大切です。
2️⃣ 木材の状態を定期的にチェック – 柱や梁に穴が開いていたり、叩くと空洞音がする場合は要注意!
3️⃣ 専門家による点検を受ける – 早期発見・早期対応が被害を最小限に抑えるポイントです。
今後は、適切な補強方法を計画しながら、工事を進めていきます。
この古民家が新たに書店として生まれ変わるまで、引き続き見守ってください。
おうちの耐震補強、白蟻調査のご依頼もお気軽にどうぞ。