高さの基準となるミズを出す大工のあらちゃん。豊田市の古民家再生
豊田市の古民家再生現場に行ってきました。今日も昨日に引き続いての根がらみの取付と、ミズを出す作業を行っていきました。
みず?みずってなんぞやですよね。 みずとは高さの基準となる線になります。 高さの基準なら写真にあるレーザー墨出し器で、ピューっと出せばいいじゃんとなるかもしれません。揚げ方、新規基礎を造る場合は、その考えは非常にまずいです。 まったく傾き、沈み込みの無い建物の場合はそれでも良いのですが、古民家となると土台が腐っていたり、柱の根元が腐っていたり、石場が下がっていたりと、建物自体が傾いている、沈んでいる事がほとんどです。
その状態で水平を取って基準として、土台の取替え、柱をカットなどすると傾いた状態で基礎に乗ってしまいます。
ではどうすれば良いのかというと、建てた当初は水平だった構造物を基準とします。この建物では差し鴨居(鴨居溝の付いた大きな梁)ですね。 その差し鴨居は水平でしたので、そこを基準として1m下がり(たとえば大黒柱の所で1m下がり)と決めて、墨をしていきます。
基準となるみずを出し終わったら、柱のカット寸法をどれだけにするか、既設土台の高さとのうまく合うかどうか。。。考えていきます。
考えて、考えて、検討して、検討して、2人して頭から煙が出てきました。
『もう一回考えてみよう』と2人で悩んで、考えて、一つの方向性が導き出せました。これで建物全体がうまく当てはまれば最高だねと、期待しつつ今日は家路につく事にしました。
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